THE STORY OF “GUARDIAN”

 

5.25 sat からはじまる平澤まりこさんの個展

”GUARDIAN”で展示される作品は、どれも心を込めて描かれた、この世にひとつだけの作品です。

一枚しか作ることのできないモノタイプと呼ばれる手法で描かれる平澤さんの版画は、完成までに多くの工程を要しています。今展のための製作風景を撮影させていただきましたのでご紹介します。


プレス機の天板に透明のアクリルシートを敷き、そこにインクを全面に塗ります。インクを満遍なく塗るのは刷り師の門馬達雄さん。そのインクを平澤さんが布で拭き取りることで描いていきます。

ここに京都で手漉きされた黒谷和紙をのせてプレス機で刷ります。そして透明シートに残ったその色はすべて拭きあげて綺麗にして、また次の色をシートに塗って布で拭き取りながら描いて刷る、という作業を何度も繰り返すことで色を重ねていきます。

ひと言で表現できない微妙な色合いは、平澤さんが伝えたイメージを元に、門馬さんがその場でインクを調合している二度と同じものが出せない色です。

使われているプレス機は、かつてピカソやシャガールなど有名な画家たちが通っていた老舗の工房で150年以上前から大切に使われてきたとても貴重なもの。

製作には正確な下書きや設計図を用意せず、旅先や訪ねた場所で受け取ったメッセージやその瞬間に感じるものを大切にしているそうです。

GUARDIAN - 護りしもの をテーマに、今回のために描かれた作品は、その名の通りわたしたちを守護してくれるお守りのような作品です。一瞬一瞬の重なりから生み出された貴重な作品をぜひ見にいらしてください。


"GUARDIAN"
Mariko Hirasawa

5.25 sat-6.3 mon 11am-6pm
at ARCHI Atelier

 

 

THE STORY OF “GUARDIAN”

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